概要
魔術じゃなく、技術。
“Analog Anthem“は、歴史的なアナログシンセをモチーフにしたオリジナルのUHMウェイブテーブルを用いたHIVE2のプリセットライブラリです。
UHMとは?
UHM(U-He Math)はウェイブテーブルの生成専用のスクリプト言語で、2018年にu-heによって開発・導入がされました。
UHMは数式と論理式による記述で高品質なウェイブテーブルを生成するものです。ごくごく細部まで微調整可能というその強みを生かして、アナログらしさというものの再現を限界まで追求しました。
十人十色のキャラクター。
本シリーズでは10個の歴史的なシンセをモデルに選び、各ウェイブテーブルにはそのモデルにちなんだ名をつけました。実際の音源を聴いて、ウェイブテーブルがサウンドにどれくらいの差を与えるかを確かめてください。

Mini D
古典の王様。ギラギラした高域をレゾナンスの利いたLPFで削ると、聴き覚えのあるヴィンテージサウンドが生まれます。

Mini Voyage
21世紀のパワフルなサウンド。かなり丸みがあり、現代らしさを感じさせるスムースで密度のあるサウンドが特徴です。

Oberton
中域にパンチがあり、Cleanエンジン・12dBのフィルターと組み合わせると良さが出ます。

Oberboss
太さ・明るさの両方に長けていて、ゴージャスな80年代のアナログサウンドを思わせます。

Jupitron
甘くてリッチな80年代の音。ユニゾンで積んでもメロウに鳴るのが魅力です。

Juna
最も控えめな音で、中域が弱い代わりにローが強いのが特徴です。

Professor V
とてもバランスの取れた、万能型のサウンドです。エレガントさがある一方、望めばキツめの音にも加工できます。

Professor I
モノフォニック向けに調整されていて、高域が強く出ます。おなじみの“Sync”サウンドも個別にウェイブテーブルとして収録。

K-20
70年代後半のモジュラー・モノシンセ。Dirtyエンジン向けに調整されており、アグレッシブな音を生み出します。

nanologue
21世紀の新しい象徴的存在。ポリフォニックを念頭にしたかなり丸みのあるサウンドと、独特なモーフが特徴です。
*上の音源で使われた音はみなプリセットとして収録されているものです。音のモーフ(変化)は純粋にモッドホイールかアフタータッチを用いたものです。
*各シンセの画像はあくまでもモデル機をほのめかすためのものです。今回の製品には、カスタムGUIは含まれません!
“ひとつなぎ”の波形。
全てのウェイブテーブルはマルチフレームです(256フレーム)。波形どうしの間を段階的に変形させていくことができ、TriとSawの中間波形、SawとPulの中間波形などがウェイブテーブルの中に含まれています。
特に“nanologue”や“Mini Voyage”においてはモデル機のモーフがそっくりそのまま再現されているほか、もともと波形間の段階的モーフがない“Mini D”では、u-he Divaのモーフを倣って再現しています。
純正のクロスフェード。
たいていのクラシックシンセは、波形のオンオフスイッチがあるのみで、ある波形から別の波形へちょっとずつ変形していくようなノブはありません。しかし、2基のオシレータを混ぜることで、実質的に“中間波形”となるものを生成することはできます。特に一部のシンセにおいては、位相や波形の方向の関係性によって、混ぜたときに面白い波形を生み出すものもあります。
本製品のウェイブテーブルは、そうした中間波形を経由してなだらかにモーフするようにしていて、1基のオシレータで2基を混ぜた時の波形も一部再現できるようになっています。実機の限界を超えて、新しいサウンドを追求しましょう!
良いサウンドは、良いUXから。
つまり、“Next”のボタンをクリックしていけばそれで波形種を保ったまま好みのテイストを探すことができるわけです。
トレイラー動画
プリセットの演奏動画
各ウェイブテーブルごとのプリセット演奏動画のプレイリストです。
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