概要
美しい波形は、美しい数式から。
“FM Anthem”はHive2のプリセットライブラリです。FM/PDシンセシスのサウンドを再現したUHMで作られた100個のカスタムウェイブテーブルが付属します。
UHMとは?
UHM(U-He Math)はウェイブテーブルの生成専用のスクリプト言語で、2018年にu-heによって開発・導入がされました。
UHMは数式と論理式による記述で高品質なウェイブテーブルを生成するものです。UHMを用いて我々はFM/PDの「出力波形」ではなく「アルゴリズムそのもの」をスクリプトとして記述し、その種のサウンドを純然なかたちで再現しました。
“DX”シリーズ
“DX”式のシンセシスとは; 6基のサイン波オペレータと1つのフィードバック回路を有し、32個の決まったアルゴリズムから1つを選択して作るFMシンセシスを意味します。
その象徴的なサウンドは80年代のポップミュージックを代表するものであり、こと有機的なアコースティックサウンドを再現することにかけては、減算合成のシンセを遥かに超越しています。デモを聴いてみてください、その全てがHiveだけで作られていることに驚嘆するはずです!
いくつかのウェイブテーブルにおいては、オペレータを1基増設してサウンドの密度をより濃くしています。スクリプトの世界では、オペレータが尽きることなどないのです! 😈
“CZ”シリーズ
“CZ”式のシンセシスとは; コサイン波を曲げることで8つの基礎波形を作り出し、またそのうち2つを選んで”合体”させることでさらに新しい波形を作り出すものです。
本製品では基本の8波形に加えて、考えられる28とおりの合成波形を全て再現しました。このシリーズは当時のデジタルの解像度上の制限からか、ノブをMAXまでひねっても完全なノコギリ波やパルス波にはならず、僅かな丸みを帯びているのが特徴で、それがサウンドに“温かみ”があるなどと称される理由のひとつです。
“OPL”シリーズ
上記2シリーズに加え、YAMAHA OPL2/3 の基本波形と、それぞれのオリジナルの構成(OPL2:シンプルな直列2OP / OPL3: 4OPで4種類のアルゴリズム)を用いて作った独自波形も収録されています。
OPLはレトロなコンピュータのサウンドチップとして知られていますが、波形やアルゴリズム自体は現代のエレクトロニック・ミュージックに向けても強いポテンシャルを持っています。そこで、本製品ではこれらを完全にハイファイの音質で再現しました。
“MX”シリーズ
ソフトシンセの世界では、強力なウェイブテーブルシンセとして有名な、とてもビッグで、パワフルで、マッシブなシンセが存在します。その波形のうちいくつかは、FM合成(そしてミラーリング、ハードシンク、ビットクラッシュなど)を用いて作られています。
そうしたアイデアをヒントにし、我々は16個の現代的な波形を作りました。これらは原機の波形を完全に再現するというものではなく、同様の方法を用いて同様に高品質なサウンドを作り出したものです。
ときどき、Hive付属の波形はみな上品すぎると感じることはありませんか? もっと過激なものを欲している場合には、これはまさにぴったりです。
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