概要
パルス波がどんな楽器にもなれたあの頃。
トレイラー動画
8bit AnthemはオリジナルのUHMウェイブテーブルにより、有名なゲーム機で使用された音源チップの音を再現したプリセットライブラリです。
UHM、それは復活の呪文
UHM(U-He Math)はウェイブテーブルの生成専用のスクリプト言語で、2018年にu-heによって開発・導入がされました。
UHMは数式と論理式による記述で高品質なウェイブテーブルを生成するものです。ごくごく細部まで微調整可能というその強みを生かして、ゲーム機のサウンドチップが生み出す波形の再現を限界まで追求しました。
ホームコンピューター“C”
アルペジエイターやマルチモードフィルターが生み出すユニークな音色で知られるアメリカのメガヒットコンピューター。ゲーム機ではお馴染みのパルス波に加え、なめらかな三角波とノコギリ波を搭載。楽器としてのシンセサイザーに近いスペックを有していたのが特徴です。
ゲーム機“N”
最も有名で、人々が想像する典型的なテレビゲームサウンドの、日本が誇るゲーム機。中でも4ビット解像度の三角波はチップチューンの象徴とも言えるサウンドです!
VRC6
“N”機用ゲームソフトのためのコントロールチップに搭載された拡張音源。より多くのデューティ比(パルス幅)のパルス波と、独特のギザギザした質感を持つ擬似ノコギリ波が含まれます。
OPLL
2オペレーターFMシンセシスから合成される古き良きブラスや木管、ベースなどのサウンドが、Hiveで再現されます。オリジナル機の15種の音色を再現したプリセットに加え、OPLLのFMシステムを利用して作れるサックスやエレピといった独自の音色も収録しています。
こんな さいぶに まじになっちゃって どうするの。
レトロゲーム機から生み出される波形は極めて複雑なカーブを描いていて、それが人々のハートを掴む“あの質感”に繋がっています。8bit Anthemに収録されたウェイブテーブルは、そうした繊細なニュアンスをUHMの高度な描画能力によって再現しています。
全てのカーブが、出来うる限り最高の質感を得るために調整されています。またUHMのソースコードを開いて、自分で編集することも可能です!
マルチフレームによるランダマイゼーション
ウェイブテーブルは、1周期ぶんの決まった波形を繰り返すという点で、どうしても静的な響きになることが宿命づけられています。より本物のハードウェアに近い質感を得るため、8bit Anthemのウェイブテーブルは余剰のフレームを全てごく僅かに異なる波形のバリエーションで埋めています。
そして8bit AnthemのプリセットはLFOでこのフレーム間を高速で遷移することにより、ほんの微かに揺れ動く波形の不安定性を表現し、さらにもう一歩生々しさのあるサウンドを生み出しています。
マイクロチューニング
レトロゲーム機は、ピッチの正確な周波数を直接指定することができません。システムのクロックとプログラムされた整数の入力値を元にして出力周波数が算出されるような仕組みで発音が成り立っています。
そして入力が整数値であるという都合上、誤差が生じます──ピッチは一般的なチューニングである12平均律からはほんの少しだけずれることになるのです。この現象を再現するため、8bit Anthemのプリセットはマイクロチューニングのファイルを利用します。デフォルトではこの僅かにずれたピッチ感を楽しめますし、Microtuningのボタンをオフにすれば他の音源と完全に調和するチューニングに戻すこともできます。
こうした細部の作り込み全てが、最終的にプリセットたちが生む音響の精彩に繋がっています!
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