Hive – 8bit Anthem

$24.99

製品コード: PM-HV0004 製品カテゴリー: 製品タグ: ,

概要

パルス波がどんな楽器にもなれたあの頃。

トレイラー動画

8bit AnthemはオリジナルのUHMウェイブテーブルにより、有名なゲーム機で使用された音源チップの音を再現したプリセットライブラリです。

UHM、それは復活の呪文

UHM(U-He Math)はウェイブテーブルの生成専用のスクリプト言語で、2018年にu-heによって開発・導入がされました。

UHMは数式と論理式による記述で高品質なウェイブテーブルを生成するものです。ごくごく細部まで微調整可能というその強みを生かして、ゲーム機のサウンドチップが生み出す波形の再現を限界まで追求しました。


ホームコンピューター“C”

アルペジエイターやマルチモードフィルターが生み出すユニークな音色で知られるアメリカのメガヒットコンピューター。ゲーム機ではお馴染みのパルス波に加え、なめらかな三角波とノコギリ波を搭載。楽器としてのシンセサイザーに近いスペックを有していたのが特徴です。


ゲーム機“N”

最も有名で、人々が想像する典型的なテレビゲームサウンドの、日本が誇るゲーム機。中でも4ビット解像度の三角波はチップチューンの象徴とも言えるサウンドです!


VRC6

“N”機用ゲームソフトのためのコントロールチップに搭載された拡張音源。より多くのデューティ比(パルス幅)のパルス波と、独特のギザギザした質感を持つ擬似ノコギリ波が含まれます。


OPLL

2オペレーターFMシンセシスから合成される古き良きブラスや木管、ベースなどのサウンドが、Hiveで再現されます。オリジナル機の15種の音色を再現したプリセットに加え、OPLLのFMシステムを利用して作れるサックスやエレピといった独自の音色も収録しています。


*サイト内のデモ音源は全てHiveのみで作られ、外部エフェクタは使用されていません。音が変化する箇所は、モッドホイールによるものです。

こんな さいぶに まじになっちゃって どうするの。

レトロゲーム機から生み出される波形は極めて複雑なカーブを描いていて、それが人々のハートを掴む“あの質感”に繋がっています。8bit Anthemに収録されたウェイブテーブルは、そうした繊細なニュアンスをUHMの高度な描画能力によって再現しています。

実機のサンプル1
実機のサンプル2
本製品のウェイブテーブル

全てのカーブが、出来うる限り最高の質感を得るために調整されています。またUHMのソースコードを開いて、自分で編集することも可能です!

マルチフレームによるランダマイゼーション

ウェイブテーブルは、1周期ぶんの決まった波形を繰り返すという点で、どうしても静的な響きになることが宿命づけられています。より本物のハードウェアに近い質感を得るため、8bit Anthemのウェイブテーブルは余剰のフレームを全てごく僅かに異なる波形のバリエーションで埋めています。

そして8bit AnthemのプリセットはLFOでこのフレーム間を高速で遷移することにより、ほんの微かに揺れ動く波形の不安定性を表現し、さらにもう一歩生々しさのあるサウンドを生み出しています。

マイクロチューニング

レトロゲーム機は、ピッチの正確な周波数を直接指定することができません。システムのクロックとプログラムされた整数の入力値を元にして出力周波数が算出されるような仕組みで発音が成り立っています。

そして入力が整数値であるという都合上、誤差が生じます──ピッチは一般的なチューニングである12平均律からはほんの少しだけずれることになるのです。この現象を再現するため、8bit Anthemのプリセットはマイクロチューニングのファイルを利用します。デフォルトではこの僅かにずれたピッチ感を楽しめますし、Microtuningのボタンをオフにすれば他の音源と完全に調和するチューニングに戻すこともできます。

こうした細部の作り込み全てが、最終的にプリセットたちが生む音響の精彩に繋がっています!

ドキュメンテーション

Documentation

製品の詳細な情報については、ドキュメンテーションを参照してください。日本語版は近々書き上がります!

  • コンテンツのインストール方法
  • カスタムウェイブテーブルについて
  • 推奨されるInterpolation設定
  • UHMファイルについて

プリセット内容

  • 45のベース
  • 64のリード
  • 10のパッド
  • 47の鍵盤系
  • 8の金管・木管
  • 7のシーケンス系
  • 11のサウンドエフェクト

合計192個のプリセットが収録されています。全てのプリセットはタグ付けされ、モッドホイールによるモーフに対応しています。

モデル機別で数えると、プリセット数は以下のようになります。

  • 39の”N”シリーズ
  • 35のVRC6シリーズ
  • 86の”C”シリーズ
  • 32のOPLLシリーズ

ウェイブテーブルとマイクロチューニング

  • 5の”N”、”C”、VRC6の基本波形たち
  • “C”のPWM専用波形と、5つのハードシンク波形
  • 26のOPLL FM波形
  • 4のチューニングファイル

OPLLのウェイブテーブルはUHMフォーマットのみで提供され、他は全てUHMのソースコードとは別に書き出されたWAV形式のものがプリセットに利用されています。

Q & A

ウェイブテーブルの互換性は?

以下が互換性の検証結果になります。

シンセ UHM Wav
Hive
Vital
Serum
Wavetable(Ableton)
Polymer(Bitwig)
ANA2

簡単に言えば、Vitalだけがすごくて他はおおむね非互換ということになります。UHM形式はもとよりWAV形式のものでも、SerumなどではImportのメニューを使って読み込んであげないと正常に読み込まれない可能性が高いです。

もし互換性が気になる場合、こちらのテスト用ウェイブテーブルを使ってみてください。もし正常にロードされれば、サイン-三角-ノコギリ-パルスと変化していく波形になるはずです。

これは録音したサンプルですか?

いいえ。ウェイブテーブルは全て、波形生成用のプログラム言語、UHMを用いて作られています。波形の調整に関しては所有する特定の機材ではなく、ウェブを通じて入手できる録音された波形たちを元にしています。機材の状態や録音方法・環境により波形は微妙に変動するわけですが、数を収集することで誤差を減じて各機材の特徴を見出すという方式をとりました。

出音はモデルのサウンドチップと同一のものになりますか?

いいえ。本製品のウェイブテーブルとプリセットは8bitサウンドのいくつかの側面・特徴を再現していますが、ハードウェア由来のノイズやサチュレーションなど、再現されていない要素もあります。最終的な調整においては、Hive上でいかに良い音質で鳴るか、ウェイブテーブルとして幅広い音作りに利用される際にどうなるかといった点もふまえて微調整をしています。
8bit Anthemは、逆説的ですが“ハイファイな8bitサウンド”、現代的な電子音楽にも混ぜられるようなサウンドを第一に目指しています。それというのも、クリーンな音を汚す手段はたくさんあれど、その逆を行うことは極めて困難だからです。

ですから単に「より実機に近い音」を求めるのであれば、正直なところサンプル音源を利用する方が良いでしょう。8bit Anthemは音の汚し方も含めて自分で調整して作っていきたい人や、「編集可能なオープンソースのウェイブテーブル」という方式にメリットを感じる人に向けられた製品だと言えます。

Compatibility

  • HIVE v2.1.1が必要です。

より詳細なサポート

もしトラブルが発生した場合、コンタクトページからご連絡ください。インストールのガイドについては、ドキュメンテーション内に書かれています。

リリースノート

v1.02 (1.17.2023)
Fixed Fixed the issue that “KY – YM Harpsichord” (OPLLシリーズ)が誤ったウェイブテーブルを使用しギターのような音になっていた問題を修正。使うべきWTは”OPLL 11 Harpsichord.uhm”でした。
v1.01 (11.25.2022)
Fixed Hive2.1.1でも”Plug-In too old”というエラーメッセージが表示されてしまう問題を修正
v1.0 (11.24.2022)
Released 初期リリース

レビュー

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